2015年3月30日月曜日

関西支部 8週目 遠征

先週操舵稈を完成した我々関西支部は、
ついに納品の時を迎えました。

安全運転、よーし!
右直事故に注意!
原付おばさんに注意!

後ろの緑看板に小さく表示されている。
「名古屋⇒」
いざゆかん、シャチホコ県へ。

途中、SAにて適宜休憩を挟みつつ3時間。
順調に車を飛ばして本部に向かいました。

そして、装着!
…………
………あれ?
………
……ゴリゴリ……。。。

マジで?
いや、いや、いや。。。。
ウソでしょ。汗。。。ブワッ。

はあ、、、やっぱり。
少し、そんな気はしてたんだ。
なんにも無しで帰してくれるわけないよね。
しかたねえ。。。。
削るか。。

あれやこれや、原因は考えられますが、
一部コックピットとの干渉が確認できたので、操舵稈全体を
Z軸方向に7mm程度下げるために改修を加えました。

 ハプニングはありましたが、無事干渉もクリアし、操作感も
良好であることが確認できました。
早速、撮影会です。

メーメー君も大喜びです。
パイロットの体幹をロール軸が貫くよう、敢えて
操舵稈全体をカンチレバー・アームの先に取り付けた
挑戦的な設計ですが、剛性も十分。
滑らかに動作します。

昨年成形した、攻め攻めのサドル・背もたれと相まって、
エア・レーサーらしいギミックが揃ってきました。
いつでも、男の子は 「俺マシン」に熱くなる。

翌日。

関西支部に持ち帰った操舵稈に、得体の知れない
儀式的な なにかを取り付けています。
やはり、火を点けて誰かを呪い殺そうとしているのでしょうか。

あ よいしょ。左。

ほらさ。右。

結論。

改修を加えても、ラダ―操舵角は∓29°確保出来ます。
よって、今回のトラブルリカバリーは問題なし。
来週からは操舵稈の改修と、尾翼の製作を開始します。

エンドレスの操舵稈製作日誌も、
きっと新しいネタが投入されることと思います。
請う、ご期待です。



2015年3月22日日曜日

関西支部 7週目 完成

春がやってきました。
社会人の作業ペースは基本土日のみですから、遅々として進まず。
しかし、時間は確実に過ぎてゆきます。

操舵稈最後の部品の硬化処理をしています。
粗大ゴミから救出したドライヤーをもう何年も使っています。
いい加減なものですが、火事には絶対注意。

FRPの硬化に用いるラッピングを分解してみましょう。

一番外は、熱収縮テープ。通称「ラッピングテープ」です。
これをギチギチプリテンションをかけて巻くことで、
大気圧を超える圧力を生みだします。

その内側はスポンジです。
ラッピングテープだけでは、角部ばかりに圧力が集中し、
肝心の平面の接着が不完全になりますから、
適宜スポンジを挟んでラッピングします。
そして、一番内側には、「ピールクロス」と呼ばれる
ナイロン布を巻いています。
これは、無駄なエポキシ樹脂を吸い取り、FRPに担持される
樹脂量を一定にコントロールするために用います。

先週成形したカーボンのチャンネル材が、四つ角を
綺麗に囲んで、ボックスを完成しています。

いきなり、昼ご飯に焼きそばが登場します。
鉄板にガスコンロ卓、マンセー。

ブレーキを分解してみます。

「美は細部に宿る」 と、エライ建築家も言うとる。
「江戸っ子は見えねぇトコロに拘る」 と、華の都の地元民も言うとる。
ま、こちとら関西ですが、しょうもないところにこだわってみました。

穴あけのためだけに製作した専用冶具。
時間と労力の無駄使い。

最終アセンブリ。軸受は分解可能なように、ピンで固定されています。
Rピンを使うと、なんだかそれっぽいですね。

日数にして15日程度ですが、作業開始からちょうど2カ月。
操舵稈が完成しました。

来週は名古屋に納品です。猫耳的な何かが頭を出しています。
コンニチは。

行ってらっしゃい。


2015年3月15日日曜日

関西支部 6週目 雨

関西支部よりお便りです。
この連載、長いですね。

警察の「尋問室」に、生まれて初めて入りました。
カツ丼は出してくれませんでした。
出来れば二度とお世話になりたくないものです。

さて、、、、
バルサ材で操縦把のエンドキャップを作っています。
適当に削って…

適当に塗装して、完成。
あいだは適当に想像して下され。

カーボン製のプーリーを接着中です。
金属製の洗濯バサミはなかなか手に入りませんが、
長持ちするし、加熱しても大丈夫ですから
見つけたら即買いです。

このように、操舵稈に装着されます。
設計図の寸法ミスを接着の直前に発見し、
大慌てでリカバリーしました。
その1ミリが命取り。

アウターワイヤのマウントボックスです。
片持ちのアームはアガチスとカーボンの
サンドイッチになっています。
アガチスはホームセンターで入手可能な木材としては
その均質性、密度のバランスにおいて大変良好な材料です。

オス型を作って、カーボンのチャンネル材を成形。
ボックスの補強に使用します。
この写真には写っていませんが、もちろんサイドも全周補強します。

あとは上のラダ―・アウターワイヤマウントを接着すれば完成です。

作業参加者 最多人数記録を更新しました。
ガンバレ!

以上、関西支部は今週も元気でした。

 ************************** 蛇足 **************************

左が林檎 純正品。 右が中国製パチモン。
価格にして2.5倍の差があります。
中国製は使用すると異常にお熱くなる。
そして、ひとまわりデカイ。
中身は一目瞭然の機器密度差。
純正品のケーブルが断線したので、パチモンの
ケーブルを移植して使用しています。
ケーブルの寿命は大きな差が無いようです。

2015年3月8日日曜日

関西支部 第5週目。 晴れ。


車へこんだ。
心もへこんだ。

どなどな。

そういうわけで、ストレス解消せねばなりません。


図面?そんなもん知らん!
てきとーだテキトウ。
ほうれほれ。
もっといけるやろ。
鉄棒貫通の刑に処す。

before       →→→→       after

縛り上げの刑に処す。
これでもか。これでもか。
ぎちぎち。

 手当たり次第洗濯挟みの刑に処す。
まだ足りんやろ。
クランプ持ってこい!

 ふう。。。。
少し落ち着こうか。

やっと全体像が見えてきました。

今週の教訓。
交差点は右直事故に注意。
左前方再度確認のこと。


やかましいっ!!! いてもうたれっ!!!!!!

2015年3月4日水曜日

関西支部 今日この頃 4週目

岐阜支部、あと宜しく! と無茶ぶりしてみたものの、、、
あちらは嫁さんの相手やスタイロの相手や、
その他もろもろの水面下の動きやらで
多忙を極めているらしい。

関西支部から引き続き操舵稈製作のお話です。

ベアリングをシールしています。
単品で物を作る場合、ベアリング嵌め合い部などの
成形には製品をそのままオス型に利用します。

もちろん、ベアリングが接着されるのを
防ぐために、離型処理はします。
みんな大好き Mirror Glaze Barbecue flavor。
アメリカ人の悪い冗談としか思えん。

パイプ接合部のコア材となるバルサを押し込み成形しています。
パイプ端面をパイプ側面に勘合するのであれば、別にコア材は
必要ありませんが、、、、

この操縦把の角部のように、パイプ端面同士を突き合わせて接着する
場合は、後々の処置の都合上、コアが入っていたほうが宜しい。

ひたすら切る。ひたすら穴をあける。

ぜーぜー。  部品が揃いました。
操縦把接合部が丸くなっているのがお判りでしょうか。
この細工をするためには、コアが必要なのでした。
この後、ウェットレイアップ補強、各パーツを接着してゆけば完成です。

ここまで正味の作業日数は4週の土日のみ、つまり8日間ですね。
それなりのペースで進んでいます。