2018年8月26日日曜日

8月26日 Test Flight

本日の早朝に1号機 NextzのTest Flightを行いました。
久々のフライトだったので色々と調整などに手間取りましたが、最後は蛇行で飛び切りまで持っていけました。

交流会などのタイトなスケジュールの中、支援して頂いた皆様、誠にありがとうございました。相変わらず、キャッチング要員を外部に頼らざるを得ない状況です。
良ければ次回以降もご協力頂けると幸いです。
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~ TF前日 (8/25) ~

時間通りに富士川滑空場に着いたのは良いものの、かなりの強風。
機体を出して重心調整を先に済ませたかったのですが、とても無理でした…
結局、風の影響が少なそうな内陸部の広場へ移動することに。

良さげな場所で、早速コックピットを出してパイロット込みの重心を計測しました。
こちらは富士川と打って変わって風無し・猛暑での作業となりました。






山が近い場所だったせいか、気付けばコックピットケースに珍しい昆虫(ナナフシ)が張り付いていました。

~ TF当日 (8/26) ~

募集に応じて多数の支援者の方々に集まっていただけました。
鳥人間コンテストでは既に速度競技が廃止になっているため、希少になりつつある高速のエルロン機に皆さん興味津々という雰囲気でした。







1本目、2本目は地上滑走でグラウンド・クルーの連携確認やキャッチングの練習を行いました。

ここで問題発生。
コックピット内が結露してパイロットの視界がゼロに。それもそのはず。フェアリングのインテーク/アウトレット孔をまだ開けてませんでした。
ということで、現場で穴あけを行いました。

2013年の鳥人間コンテスト TT部門に出場した時も、コックピット内の結露によりパイロットの視界が遮られ、ターンが膨らんでしまうというロスを生んでしまいました。
ごめんなさい。時間が無かったんです… (懲りてない)

その後、ジャンプ飛行へ移行しました。
4本目ではちょっとしたトラブルに見舞われるも、安定したフライト。



特に問題なかったので蛇行しながら各舵の効きを確かめつつ、飛び切りフライトに移行しました。



久々のフライトにも関わらず、安心感のあるフライトで、このあたりはパイロットと機体のマッチングがなせる業だと思いました。

次回TFは9月中旬を予定しています。
メニューとしてはパイロットの慣熟のほか、東京理科大学 Aircraft Makersさん提案 HPMFT (Human Powered Multi Flying Test) の内容に則ったスコアリングを試してみようと考えています。

次回TFの詳細についてはまた別途告知しますので、キャッチング支援の程、何卒よろしくお願い致します。


いやぁ、楽しかった。

2018年8月19日日曜日

8月19日

本日も作業です。
フェアリング補強などの残作業を終え、テストフライト用の器材などをまとめました。


午後からは回転試験を行いました。
ちょうど名工大NIEWsさんの今年度パイロットが遊びに来てくれたので、エンジンとして役立ってもらいました。



代表やチーム員も試乗しました。身長170 cm程度の人にとっては少し窮屈な感じですが、搭乗可能です。



その後はプロペラのメンテナンスを行いました。
人手があるので見学者をフルに使って記録飛行用の本番ペラも研磨してもらいました。




どうやら来週末は鳥人間の学生交流会や大阪府立大学の記録飛行など、イベントが盛りだくさんの模様。台風が近づいていますが、平日のうちに過ぎ去ってくれることを祈るばかりです。

テストフライトの見学等をご希望の方は、人数把握、コントロールの都合がございますので、お手数ですが、担当のTwitter までご連絡をお願いいたします。

2018年8月18日土曜日

8月18日

1号機の修復が完了し、いよいよ来週末にテストフライトの予定です。
本日は、残作業を片付けました。


駆動系のグリスアップ、組み付けを行いました。
久々なので忘れていることばかり。




こちらはエルロン可動部のカバーを製作中。構造が複雑なので苦労していました。




プロペラ取り付け部の裏ブタに回転数検知用の板を設置。
地味に手間取りました。



10年選手のテールコーン。ちょっとボロいですが使います。



修復完了した1号機の全景です。明日は回転試験などやります。



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Team 'F' 1号機 F-01T Nextz(ネクスツ) について


Nextzは人力プロペラ機の速度競技用に作られました。


今から10年前の2008年に製作が開始され、2010年に初飛行した機体です。その後、改良を経ながら、鳥人間コンテストやFAI速度記録飛行に挑戦してきました。
(チーム外のご親切な方がwikipediaの専用記事を作成頂いているようです)


 我々は現在もFAI速度記録の世界記録更新を目標に活動しており、世界記録専用機の"F-02T Nextz-Avant" を完成させ、Avantの運用技術の向上のために1号機を使った実験を計画しています。


ちなみに、Nextzの機体名には「新たな時代の始まり」という意味が込められていますが、実は由来は別にあり、東海ローカルのFM局 ZIP-FMのパーソナリティーである堀江美穂さんの決め台詞から頂戴したものです。


1号機製作当時、ZIP-FMの土曜夕方の番組、SATURDAY GO AROUNDの中で、堀江美穂さんが扮する「Dr.ミホのお悩み相談」というコーナーがあり、チーム員一同、大ファンでした。
そのコーナーが始まった瞬間、部品製作の手を止め、ラジオのボリュームを上げ、その悩ましくもテキトー感あふれる内容に笑っておりました。


そして、1号機ロールアウト後に機体名を決める段になって、議論紛糾した際にもこのDr.ミホのコーナーがラジオから流れていたのです。


Dr.ミホは、次のお悩みメッセージに話題を移す前に、鈴をチーンと鳴らし、『ネクスツ!』とおっしゃいます。それを聞いたチーム員がそのまま機体名として提案したところ、満場一致で決定しました。


我々のDr.ミホに対する敬愛は深いものがあり、2010年の鳥人間コンテストには、ひそかに堀江さんのお名前を尾翼とテールに書き込んで出場したほどです。
(ちなみに、機体名として「ネクスツ」を使用する許可は、Dr.ミホのお悩み相談のコーナーにて正式にご本人の許可を得ております)




以上、毒にも薬にもならない話でした。