2013年12月8日日曜日

12月7日、8日 東京理科大ACM研修、パイプ破壊試験等

今日のはちょっと長編。

今週末は東京理科大ACMさんのパイプ焼き研修第2弾です。
来年度の機体の胴体パイプ、テールパイプを一緒に作りました。総勢10名の学生さんが作業場に入ると、何とも手狭ですが、とても賑やかでした。

 ↑ まずは離型処理中。これを間違うとCFパイプがマンドレル(型)から抜けなくなり、悲しい結果となります。離型剤はCASTさんより購入のもの。ACMさんもご購入されたとのこと。

 ↑ 離型の後は最初の積層を開始。予め電熱線でマンドレルを温めてから行います。

 ↑ こちらは次の積層をプリプレグ(CFパイプの材料)シートから切り出し中。
なにやら楽しげでありました。


 ↑ こちらは研修第1弾で製作したコックピット用パイプの出来姿。良い笑顔です。


 ↑ お昼ごはん。チームFのメンバーでACM OBのH山先輩がおごってくれました。


 ↑ 電熱線を使ってCFパイプを焼き上げ中。4箇所、熱伝対を使って温度を計測・管理しました。

 ↑ 温度管理中に晩ごはんです。今回もお寿司です。H山先輩、ごちそうさまでした。

 ↑ 翌日、無事に焼きあがってマンドレルから抜いたCFパイプです。
 ↑ このようにバズーカ砲よろしくトラックに積んで帰るそうです。

 ↑ 長時間の作業、お疲れ様でした!また遊びにきてね。

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 こちらは、土曜夜から遊びに来てくださった名工大NIEWs H川さんの力作ギヤ・ボックスです。


↑ 潤滑剤封入式で油切れの心配なし。内蔵ベベルギヤの下端がしっかり潤滑剤をすくって回転します。機体の姿勢角範囲を見極めて潤滑剤の量を調整したそうです。
長時間フライトを行うディスタンス機にはかなり有効な仕組みで、一同感動。

↑ こちらはギヤ・ボックスに付くスプロケットです。よく見ると、キーが一体化したスグレモノ!
 ↑ はめ合いもバッチリで、このあたりに熱い魂を感じます。
ACMの駆動さんも心打たれ、さっそくNIEWs H川さんの名刺をもらっていました。鳥人間には心強い発注先です。

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最後に、テストCFパイプの破壊試験を行いました。


↑ このパイプ、2008年に購入したプリプレグで作成しており、冷凍保存していたとはいえ、5年熟成物の劣化パイプです。どこまで荷重に耐えるのか、その結果如何で、今後の材料節約術、設計に好影響がもたらされるかも?

 ↑ H川さんにもご協力いただきました。

 ↑ とっくに予想対荷重を超えて、たわみまくるCFパイプ。次の瞬間折れるかもしれないという緊張感が顔に表れている非常に良い写真です。

↑ 折れました。結果は「予想以上に耐えたなぁ」です。過去に同じプリプレグを使って同積層構成・同寸法のCFパイプを作成し、同じ試験を行いましたが、同じくらい持ちました。

設計者曰く、『最初と最後の積層が90degの「ダブルリング構造」のパイプだから、積層間の接着剤劣化を補助するような形になってるけど、それを鑑みても面白い結果だね』

ちなみに、破談の瞬間は爆竹のような破砕音が鳴り響きました。
動画も撮っているので後日アップします。
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今週末は盛りだくさんでございました。

2013年12月6日金曜日

11月30日

11月30日は第19回スカイスポーツシンポジウムでした。




今回Team'F'から出した3本の前刷りと発表資料は右欄下部のDOCUMENTSからダウンロードできます。また新たなネタを作らねば・・・。

2013年11月24日日曜日

11月24日

今週は東京理科大学ACMの方々がパイプ焼き実習にやってきました。
遠路はるばるお疲れ様です。



先週に続いて今週もパイプの温度管理しながらの歓迎会になりました。先週は鍋、今週はスシ。次はなにが出てくるのか・・・。


来週はスカイスポーツシンポジウムです。
Team'F'から3本出しますので興味のある方、ぜひ見に来てください。

 15:15~15:35 「人力飛行機の FAI 速度記録への挑戦」
 15:35~15:55 「人力飛行機用計測システムの開発」
 16:10~16:30 「人力飛行機速度競技タイム短縮への取り組み」


プログラムはこちらです。
http://www.jsass.or.jp/web/modules/wordpress/attach/19sky_pro.pdf




2013年11月17日日曜日

11月17日

パイプ焼きが始まりました。

パイプの温度管理しながら新作業台の上で鍋&焼肉パーティーというカオスな状況。



パイプ焼きの傍ら、冬に備えて防寒テントを再設置。テント内スペースを1.5倍に拡張し、2本同時作業+5mマンドレルが入るスペースを確保しました。



パイプ焼き作業手順の確認と作業環境の整備が完了し、来週のパイプ焼き研修会の受け入れ準備は整いました。

2013年11月5日火曜日

11月3日

もうすぐパイプ焼き。
今回は重力式電熱線張力調整です。
常に一定のテンションにできるので、張り過ぎによる破断や、
張力不足によるショートが起きなくなるはず。


2013年10月27日日曜日

10月27日

今日は新作業台(定盤)やスタイロ・スライサー台の製作に終始しました。

新作業台その1のニス塗りです。塗装前↓
 今回の作業台はゴツイ作りとなっています。これを使って新機体の部品を作っていきます。

ニス塗り1回目。事前のサンディングが足らなかったせいか、ノリがいまいち。
設計者のS氏に怒られそうな出来栄え。

2度、3度と塗りこんでいくうちに大分マシになってきました。 来週まで乾燥させます。
  

こちらはスタイロのスライス台です。今冬から主翼リブと始め、主翼桁等の主要部品を生産していきます。桁焼きには東京理科大ACMの方々も参加いただけるとのこと。楽しみです。

こちらは新作業台その2。脚用の角材を切断中。円盤のようなものは、市販の冶具で、これにのこぎりをはさみながら切ると切断面が垂直になるというシロモノ。微妙に便利。
 あとは、ニトリの家具よろしく木ダボをはめ込んでいきます。
 脚が組みあがりました。これも来週まで接着待ちです。
 

そういえば、鳥人間コンテスト景品の「今年取れた近江米」が届きました。
代表宅が米蔵と化していたので2袋ほど拝借してきました。

また、記念アルバムも届いていました。中を見ると、当時の興奮が少しよみがえってきます。
雨上がりの朝で滑りやすいプラット・フォーム、我々と共に登ってくれた東京理科大ACM名工大NIEWsの皆様が床面の水分をふき取ってくださいました。その姿もアルバムに納められており、今更ながらに感謝感謝でございます m(_ _)m

名工大NIEWsさんは、もうすぐテストフライトを実施するとのこと。
人手不足のご様子なので、できる限り支援したいところです。
(でも、1stフライトは桁焼きと重なりそうなので不参加となりそう・・・)

この記事をご覧になっている皆様も、ぜひご協力ください!
秋のテストフライトは珍しいから見ものですよ!

2013年9月29日日曜日

9月29日 芋煮会

おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。

さて、暑さも去り、ようやく過ごしやすくなって参りました。
本日は、東北の秋の風物詩、芋煮会を催しました。他には焼肉やたこ焼き、ジンギスカンが登場。


山形風な芋煮です。芋煮は本当に久しぶりです。
チーム代表の家族一同で前日から準備してくれていたそうで。ご馳走様でした。
鍋を力強く暖めるのは、ご存知イワタニ製のウインドブレイクこんろ カセットフー「風まる」
風が吹いていてもその風防で火炎のブレを防ぐというスグレモノです。 

代表の愛娘もご満悦でした。

こちらは飛騨牛焼肉です。これまた代表のお母様からのご提供。男衆は真っ先に食らいついていました。
そして、極上のお肉を香ばしく焼き上げる、縁の下の力持ちは、もちろんイワタニ製の
炉ばた大将 炙家(あぶりや)。威力が強すぎて、ちょっとした火災になるところでした。

皆、和気あいあいと過ごします。

こちらはジンギスカン。ここでもウインドブレイクこんろ カセットフー「風まる」は大活躍です。
それにしても、ここのところ、ずっと写真の彼を見ている気がします。お住まいは兵庫県のはずなのですが・・・

サイドメニューとしてたこ焼きも登場。筆者が一度作ってみましたが、惨憺たる出来栄えでした。
成功例のみ写真を掲載しておきます。
ここでももちろん、イワタニ製のたこ焼器 炎たこ(えんたこ)が大活躍。一つのカセットボンベでこんなにたくさんのバリエーションが楽しめるなんて、さすがはイワタニ様です。

全員、おなかいっぱいになりました。また、イワタニ i - COLLECT の製品をフル活用して、今回のようなイベントを企画したいと思います。

2013年9月23日月曜日

9月20日 日本記録授与式

空の日の9月20日(金)に新橋の航空会館にて催された「日本航空協会 航空関係者表彰式」に行って参りました。
昨年10月22日に樹立した人力飛行機の速度日本記録の授与式です。
授与式には、公式立会人を務めてくださったActive Galsの吉川様、堀様も共に出席いただきました。


来賓の中には、鳥人間コンテスト大会名誉会長の東先生もお見えになり、チーム員と共に写真撮影をお願いすると、快く応じていただけました。感動です。


その後、日本航空協会の100周年レセプションにも招かれ、帝国ホテルのすばらしい食事に舌鼓を打ちました。
ただ、出席者が○○大臣だったり、○○会社社長だったり、○○国大使館だったり・・・果ては、FAI(国際航空連盟)の会長ご本人まで・・・
何とも場違い感が否めない、恐縮しっぱなしの状況でございました。



↑ドイツ大使館の方に捕まったパイロット


レセプション終了直前に、JALの植木社長とお話しする機会を得、これまた記念撮影をおねだりすると、気軽に応じていただけました。
元パイロットでもある植木社長は、そのゴツい手でしっかりと握手してくださり、チーム員に向け、
「夢を貫き通せよ!」
との力強いお言葉をかけてくださいました。


世界記録樹立に向け、弾みのつく良い一日となりました。

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本Webサイト右下部「Document」の欄に、2012年10月22日に実施した記録飛行の実施計画書類をアップロードしました。
人力飛行機速度競技の活性化の一助になればと思います。

(注意)Document欄に公開中の文書の著作権は、全てTeam'F'に帰属します。