2019年9月21日土曜日

9月21日 人力ヘリコプター YURI-1 公開

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館にて人力ヘリコプター YURI-1が限定公開中です。
Team Fも修復に参加しました。
今回が最後の公開となるとのこと。非常に残念です。

本日は精巧なミニチュア模型も展示され、老若男女多くの方がYURI-1の各所に施された工夫に唸り、楽しまれていました。

9/21〜23の三連休限定の公開なのでお見逃しなく!

博物館公式ページ






2019年9月16日月曜日

ゲストパイロット搭乗企画終了(一応) 2号機整備

去る9月8日に毎度お世話になっている富士川滑空場へ。
今回はゲストパイロット搭乗企画の最終回です。

台風上陸の半日前でしたが、まさかの好天。今年一番のコンディションに恵まれました。

今回のパイロットは
・井上 周さん(元つくば大学パイロット 現CRe:ATEパイロット)
・内田 啓介さん(元大阪工業大学メンバー/現Umeda Lab.設計者兼パイロット)

まず井上さんから。豪脚パイロットに期待が高まります。
結果は操縦、パワーともに慣れたもので、悠々と滑走路を使い切るフライトを見せてくれました。数本飛び、「まだまだ余裕あります」と恐ろしいコメント。高速機ゆえかなりパワーを要求する機体のはずなのですが・・・笑



次に内田さん
今年の鳥人間コンテスト滑空機部門王者のフライト。
パワーがやや足りずヒヤヒヤのフライトになりましたが、さすがのコントロールで立て直しました。来年の鳥人間コンテストではディフェンディングチャンピオンとしてフライトする彼ですが、今回の経験はプラスになるでしょうか?

これにて1号機を使用した複数名搭乗の活動は一旦ひと段落の予定です。(番外編があるかも?ですが)
せっかくですので正パイロット以外で今年飛んだ人たちのまとめをば。

1.巴(Team 'F' 2ndパイロット / 元東北大学Windnauts製作メンバー)
二番手パイロットして昨年末より練習開始し、今や安定の飛びっぷり。テストフライト前日にはよく富士山をロードバイクで登っています。ちなみに気象予報士の資格持ち。



2.石川(Team'F' 代表兼設計者 / 元東北大学Windnauts設計者)
Team'F'の代表にして設計者も、パイロットを務めるのは学生時代を含めても初。
機体の隅から隅まで知り尽くし、テストフライトに備えて脚も鍛え、安定のフライトでした。



3.桂(Team'F' メンバー / 元東北大学Windnauts設計者 / 某滑空機チーム設計者)
筆者です。代表の石川から「2週間後に飛んで」と言われるまで全くと言って良いほど準備ができていない体たらくでしたがなんとか減量、パワー、操縦練習を間に合わせ無事にフライト。時間ができたら飛んだ感想でもアップしようかと思いますが、とにかく最高に楽しかったです。



4.古永さん(元名古屋工業大学NIEWsパイロット)
Team'F'メンバーでは?というほどよく機体整備やテストフライトを手伝ってくれる彼。
パワー、横風への対処、ランディングの綺麗さは流石。これまで飛んできた機体との比較から的確なコメントを残してくれました。



5.渡邊さん(BIRDMAN HOUSE 伊賀パイロット)
今年の鳥人間コンテストで史上初の60kmフライトを達成してから半月後のフライト。
普段乗っている長距離飛行用の大型機とは正反対の小型高速機にもかかわらず、S時フライト中も終始最小限で滑らかな操舵。そして余裕の脚力。テレビでは工作機械にフォーカスされがちな彼のフライトですが、まずパイロットとしての操縦、パワーがずば抜けていることを大勢のギャラリーを前に見せつけてくれました。



6.大木さん(みたかもばら下横田パイロット)
鳥人間コンテスト滑空機部門では言わずと知れた絶対王者にも乗っていただきました。残念ながら浮上ならず、でしたが聞きなれた掛け声と、大木さんがプロペラ機に乗っているという事実だけで大盛り上がり。リベンジに期待しています!


そして作業場では2号機の整備。1年以上眠っていただけに、あちこちに汚れが溜まっています。また以前に数回飛んだ際の破損箇所もあり、四苦八苦しながらの修復です。







次回テストフライトは2号機の修復と相談にはなりますが、決定次第公式Twitterアカウント  @TeamF_WR  からアナウンスします。


2019年9月3日火曜日

8/31〜9/1



先週に引き続き、次回テストフライトに向けた機体の修復です。
BHI様から提供頂いた部品のお陰で翼の補修はサクサク進みましたが、まだ細々と破損した箇所が。先週とは打って変わって静かな作業場でしたが、大阪から滑空機部門の優勝パイロット様のサポートもありなんとか進みました。

割れていた回転数用の歯車を作り直し。カーボンクロスを固めた板材から切り出し

最後はひたすら削ります。根気と時間が足りず精度はそれなりに。ちゃんと動作しますように。





前回増設したフェアリングのインテークが思いの外効いて内圧が上がってしまっていたので、アウトレットを増設。記録狙いなら開口部は極力減らしたいところですが、練習機として曇り防止を優先します。これから気温が下がって益々窓が曇る時期ですので、効果を期待したいところ。

毎度恒例のフィルム貼りです。



お子様を前には抗えない代表。


他にも割れたり折れたりしていましたが、修復は完了し、次回テストフライトは9/8(日)富士川滑空場にて実施します。見学、お手伝いご希望の方はTwitterアカウント
までご連絡下さい。

2019年8月25日日曜日

8月24日、25日

先週末のTFで破損した箇所の修復を行いました。

なんと伊賀よりBHIの皆様が応援に駆け付けてくれました!それもNCカットした前縁プランクを携えて!工数がかかる部品なのでとても助かりました。


(手のかかる部品はBHIさんに頼んだ方が早いのでは…)




こちらはラダーを修復中。
先週補強したCFパイプを型(マンドレル)から抜こうとしますが、なかなか抜けず…
マンドレルを冷やして縮ませ、人数をかけてエイヤでようやく抜けました。


泥で汚れたフェアリングもお掃除。
前回TFで高度計が動かないなーと思ってたら、なんとフェアリング・フィルムの被覆後に高度計測用の電波穴を空け忘れていることに気づきました…
でもおかげで高度計は泥にまみれずに済みました。



次の日は接着後の部品の成型などを行いました。
来週はフィルムを貼って修復完了です。(早い!)




<おまけ>
代表の息子氏、作業場にゲームの図。

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広報Twitterアカウント@TeamF_WRにて宣伝中ですが、Team Fでは随時メンバー募集中です。
最近は愛知・岐阜周辺に引っ越してきた若手メンバーの新規加入が続いており、作業場が活気づいてきました。うれしい限りです。

興味のある方はぜひ一度遊びに来てください!

2019年8月18日日曜日

8月17日 HPA飛行会 & 8月18日 オールスター感謝祭TF

お盆最後の週末でした。
8/17(土)はHPA飛行会の飛行展示、8/18(日)はスペシャルゲストをお招きしてTFを行いました。

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8/17(土) HPA飛行会

あいにくの強風&横風でフライトは出来ませんでしたが、1号機 Nextzを展示して質疑応答や体験搭乗を行いました。
HPA飛行会運営の皆様、貴重な機会をご提供いただきありがとうございました。
http://hpahikoukai.blog.fc2.com/





(乗りましたね・・・?)

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8/18(日) オールスター感謝祭TF

スペシャルゲストとして、鳥人間コンテスト滑空機部門のレジェンド・みたかもばら下横田の大木さん、そして人力プロペラ機ディスタンス部門の最強王者・BIRDMAN HOUSE 伊賀の渡邊さんに1号機 Nextzに搭乗・飛行いただきました。

一大イベントということで見学者・サポーターあわせて過去最大の70名超の参加者。
広報・人集め・見学者管理に奔走してくれたFくん、本当にお疲れ様でした。陰のMVPだと思います。

 組立後に全体ミーティング

鳥人間コンテストのレコードホルダー揃い踏み
         (左:滑空機部門 大木さん
          中央:人力プロペラ機ディスタンス部門 渡邊さん
          右:人力プロペラ機タイムトライアル部門 マイケル)

一番手はBHIの渡邊さんにお願いしました。



3本の地上走行で渡邊さん、グラウンド・クルーの慣熟を行った後にジャンプ飛行へ移りました。


珍しいキャッチャー目線の動画です
(HPA飛行会スポンサーのシステムファイブ様ご提供の
DJI製アクションカム "Osmo Action"にて撮影)


あっさりと富士川滑空場飛び切りを達成した後はいよいよS字飛行へ。



(最後になんか取れた)

危なげないフライトで流石の一言に尽きます。
ラダー・長距離機と異なるエルロン・高速機の挙動の違いを楽しめた模様。
見学者ももはや珍しくなってしまった高速機の飛行に驚いていました。


二番手は大木さん。プロペラ機はもちろん初めて。
ちょっとひきつった笑顔が素敵です。
めったに見れない絵面にギャラリーたちのシャッターがなかなか止みませんでした。

地上滑走から開始です。
発進時のかけ声のコンセンサスがとれず、大木さんの「は~い」というユルい声で発進。
一同、『エーッ!?』


そこで、慣れたかけ声にしようということで、みたかもばら特有のかけ声「いいですか?行きます!!」で発進。こいつはしびれました。


途中、ちょいと破損もありつつも3本目の地上走行に挑みました。


残念ながら3本目の地上走行でラダーを破損して終了と相成りました。
とりあえず、パイロットとグラウンド・クルーにケガが無くて何よりです。

やっちゃった人たち


本日のTFは終始笑顔あふれるものとなり、Test Flightというよりもオールスター感謝祭のようなイベントになりました。
明日の筋肉痛に恐怖していますが、Team Fの機体とフライトに少しでも興味を持っていただけるきっかけになれば何よりです。

最後に参加者で記念撮影を行いました。
機体キャッチ、追走、映像撮影、給水 etc...多数のご支援に深く感謝いたします。


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おまけ

終了後はBHIさんの凄いプロペラにうなったり、ビデオでさっそく反省会などをしつつ、最終的には死屍累々…
 超軽い。ピカピカ。ツルツル。

大木さん、鋭いツッコミにも素直に応じるの図。

前日のHPA飛行会からの疲労がピークに。

作業場に帰った後はさっそく破損部分の補修に取り掛かりました。
左主翼の一部とラダーの下部を直します。

(東北大 元設計4名で補修しつつ来年度機体の談義など)



次回TFは3週間後に予定しています。
詳細は、公式Twitterアカウント @TeamF_WR のつぶやきをご確認ください。

今回のフライトなどでTeam Fに興味を持っていただけた方、意外に本拠地の三河安城付近に住んでて作業場にぶらっと来たい方、TF専門でサポートいただける方、大募集です。
我々は社会人チームである都合上、メンバーのお仕事事情によっては作業人数やTF人数が不足して困ることが多々あります。皆様のご支援をお待ちしております。

また、作業場見学や、実作業を通してのワークショップ的レクチャーも随時実施中です。こちらも是非お問い合わせください。


あ~楽しかった。

2019年8月10日土曜日

8月10日

夏休み突入です。愛知県は37℃越えの猛暑が続いています。

8/17(土)にはHPA飛行会@富士川滑空場に参加し、飛行展示などを行う予定です。
http://hpahikoukai.blog.fc2.com/blog-entry-157.html

翌日8/18(日)も富士川に居残ってテストフライトの予定。お盆休みということもあってか見学者・サポーター多数の模様。感謝です。

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本日は駆動系メンテナンスと主翼のフィルムアイロンがけ、部分補修などを行いました。

上側のギヤボックスを久しぶりにあけてみると、ボルトの緩みなどが多数見つかり冷や汗。定期的なメンテはやはり大切ですね。





主翼も細々とした破損が見つかったので補修。
今年はパイロットを変えながらフライトしているため、ちょいちょい接触などもありダメージが蓄積されてるのかも。


お盆終盤のフライトに向けて概ねReadyです。
初飛行から9年、長年にわたり愛され?続けている機体です。今後もよろしくです。



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【宣伝】史上初 人力浮上に成功した人力ヘリコプター”YURI-1”の特別展示

 下記の通り、9月21日(土)に岐阜かかみがはら航空宇宙博物館にて復元された人力ヘリコプターYURI-1の特別展示が催されます。期日限定の貴重な機会ですので、ぜひお越しください。人力飛行機とは一味違ったスケール感です!