2015年3月22日日曜日

関西支部 7週目 完成

春がやってきました。
社会人の作業ペースは基本土日のみですから、遅々として進まず。
しかし、時間は確実に過ぎてゆきます。

操舵稈最後の部品の硬化処理をしています。
粗大ゴミから救出したドライヤーをもう何年も使っています。
いい加減なものですが、火事には絶対注意。

FRPの硬化に用いるラッピングを分解してみましょう。

一番外は、熱収縮テープ。通称「ラッピングテープ」です。
これをギチギチプリテンションをかけて巻くことで、
大気圧を超える圧力を生みだします。

その内側はスポンジです。
ラッピングテープだけでは、角部ばかりに圧力が集中し、
肝心の平面の接着が不完全になりますから、
適宜スポンジを挟んでラッピングします。
そして、一番内側には、「ピールクロス」と呼ばれる
ナイロン布を巻いています。
これは、無駄なエポキシ樹脂を吸い取り、FRPに担持される
樹脂量を一定にコントロールするために用います。

先週成形したカーボンのチャンネル材が、四つ角を
綺麗に囲んで、ボックスを完成しています。

いきなり、昼ご飯に焼きそばが登場します。
鉄板にガスコンロ卓、マンセー。

ブレーキを分解してみます。

「美は細部に宿る」 と、エライ建築家も言うとる。
「江戸っ子は見えねぇトコロに拘る」 と、華の都の地元民も言うとる。
ま、こちとら関西ですが、しょうもないところにこだわってみました。

穴あけのためだけに製作した専用冶具。
時間と労力の無駄使い。

最終アセンブリ。軸受は分解可能なように、ピンで固定されています。
Rピンを使うと、なんだかそれっぽいですね。

日数にして15日程度ですが、作業開始からちょうど2カ月。
操舵稈が完成しました。

来週は名古屋に納品です。猫耳的な何かが頭を出しています。
コンニチは。

行ってらっしゃい。


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