2018年9月18日火曜日

9月16日 HPMFT

9月16日、今年度2回目のテストフライトです。
曇り予報を信じて決行したら、雨雲レーダーに映らない霧雨がシトシト。
回復を祈って機体を組み立てました。しかし、明るくなっても弱い霧雨は止まず。
今回は機体を拭きながらのTFになりました。

また、今回は動画撮影にカメラが6台、うち2台は空中ドローンカメラ、機載は360度全球カメラと豪勢な布陣です。

1本目
短距離直線。
 
 
機体が多少ぬれても飛行可能であることが確認できました。


2本目
ここからHPMFTにチャレンジです。
 
 
200mスプリントの後にスラロームの練習を入れたため、定点着陸に失敗。


3本目
次はスラロームなしで定点着陸を狙います。
 
 
しかし、後方からの「伸ばせ」の指示を「おろせ」と聞き間違い、これも失敗。


4本目
終了時間が迫ってきたため、着陸点までの距離を短縮してトライ。
 
 
定点着陸はうまくいったものの、疲労と機体の濡れから速度はあまり伸びず。

各フライト代表2個の動画を掲載しましたが、他のアングルからの動画もあります。


今回も機体の組立、雨粒ふき取り、機体キャッチ、HPMFT計測、動画撮影と多くの方にお手伝いいただきました。ご協力ありがとうございました。


次回は10月7日を予定しています。

2018年8月26日日曜日

8月26日 Test Flight

本日の早朝に1号機 NextzのTest Flightを行いました。
久々のフライトだったので色々と調整などに手間取りましたが、最後は蛇行で飛び切りまで持っていけました。

交流会などのタイトなスケジュールの中、支援して頂いた皆様、誠にありがとうございました。相変わらず、キャッチング要員を外部に頼らざるを得ない状況です。
良ければ次回以降もご協力頂けると幸いです。
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~ TF前日 (8/25) ~

時間通りに富士川滑空場に着いたのは良いものの、かなりの強風。
機体を出して重心調整を先に済ませたかったのですが、とても無理でした…
結局、風の影響が少なそうな内陸部の広場へ移動することに。

良さげな場所で、早速コックピットを出してパイロット込みの重心を計測しました。
こちらは富士川と打って変わって風無し・猛暑での作業となりました。






山が近い場所だったせいか、気付けばコックピットケースに珍しい昆虫(ナナフシ)が張り付いていました。

~ TF当日 (8/26) ~

募集に応じて多数の支援者の方々に集まっていただけました。
鳥人間コンテストでは既に速度競技が廃止になっているため、希少になりつつある高速のエルロン機に皆さん興味津々という雰囲気でした。







1本目、2本目は地上滑走でグラウンド・クルーの連携確認やキャッチングの練習を行いました。

ここで問題発生。
コックピット内が結露してパイロットの視界がゼロに。それもそのはず。フェアリングのインテーク/アウトレット孔をまだ開けてませんでした。
ということで、現場で穴あけを行いました。

2013年の鳥人間コンテスト TT部門に出場した時も、コックピット内の結露によりパイロットの視界が遮られ、ターンが膨らんでしまうというロスを生んでしまいました。
ごめんなさい。時間が無かったんです… (懲りてない)

その後、ジャンプ飛行へ移行しました。
4本目ではちょっとしたトラブルに見舞われるも、安定したフライト。



特に問題なかったので蛇行しながら各舵の効きを確かめつつ、飛び切りフライトに移行しました。



久々のフライトにも関わらず、安心感のあるフライトで、このあたりはパイロットと機体のマッチングがなせる業だと思いました。

次回TFは9月中旬を予定しています。
メニューとしてはパイロットの慣熟のほか、東京理科大学 Aircraft Makersさん提案 HPMFT (Human Powered Multi Flying Test) の内容に則ったスコアリングを試してみようと考えています。

次回TFの詳細についてはまた別途告知しますので、キャッチング支援の程、何卒よろしくお願い致します。


いやぁ、楽しかった。

2018年8月19日日曜日

8月19日

本日も作業です。
フェアリング補強などの残作業を終え、テストフライト用の器材などをまとめました。


午後からは回転試験を行いました。
ちょうど名工大NIEWsさんの今年度パイロットが遊びに来てくれたので、エンジンとして役立ってもらいました。



代表やチーム員も試乗しました。身長170 cm程度の人にとっては少し窮屈な感じですが、搭乗可能です。



その後はプロペラのメンテナンスを行いました。
人手があるので見学者をフルに使って記録飛行用の本番ペラも研磨してもらいました。




どうやら来週末は鳥人間の学生交流会や大阪府立大学の記録飛行など、イベントが盛りだくさんの模様。台風が近づいていますが、平日のうちに過ぎ去ってくれることを祈るばかりです。

テストフライトの見学等をご希望の方は、人数把握、コントロールの都合がございますので、お手数ですが、担当のTwitter までご連絡をお願いいたします。

2018年8月18日土曜日

8月18日

1号機の修復が完了し、いよいよ来週末にテストフライトの予定です。
本日は、残作業を片付けました。


駆動系のグリスアップ、組み付けを行いました。
久々なので忘れていることばかり。




こちらはエルロン可動部のカバーを製作中。構造が複雑なので苦労していました。




プロペラ取り付け部の裏ブタに回転数検知用の板を設置。
地味に手間取りました。



10年選手のテールコーン。ちょっとボロいですが使います。



修復完了した1号機の全景です。明日は回転試験などやります。



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Team 'F' 1号機 F-01T Nextz(ネクスツ) について


Nextzは人力プロペラ機の速度競技用に作られました。


今から10年前の2008年に製作が開始され、2010年に初飛行した機体です。その後、改良を経ながら、鳥人間コンテストやFAI速度記録飛行に挑戦してきました。
(チーム外のご親切な方がwikipediaの専用記事を作成頂いているようです)


 我々は現在もFAI速度記録の世界記録更新を目標に活動しており、世界記録専用機の"F-02T Nextz-Avant" を完成させ、Avantの運用技術の向上のために1号機を使った実験を計画しています。


ちなみに、Nextzの機体名には「新たな時代の始まり」という意味が込められていますが、実は由来は別にあり、東海ローカルのFM局 ZIP-FMのパーソナリティーである堀江美穂さんの決め台詞から頂戴したものです。


1号機製作当時、ZIP-FMの土曜夕方の番組、SATURDAY GO AROUNDの中で、堀江美穂さんが扮する「Dr.ミホのお悩み相談」というコーナーがあり、チーム員一同、大ファンでした。
そのコーナーが始まった瞬間、部品製作の手を止め、ラジオのボリュームを上げ、その悩ましくもテキトー感あふれる内容に笑っておりました。


そして、1号機ロールアウト後に機体名を決める段になって、議論紛糾した際にもこのDr.ミホのコーナーがラジオから流れていたのです。


Dr.ミホは、次のお悩みメッセージに話題を移す前に、鈴をチーンと鳴らし、『ネクスツ!』とおっしゃいます。それを聞いたチーム員がそのまま機体名として提案したところ、満場一致で決定しました。


我々のDr.ミホに対する敬愛は深いものがあり、2010年の鳥人間コンテストには、ひそかに堀江さんのお名前を尾翼とテールに書き込んで出場したほどです。
(ちなみに、機体名として「ネクスツ」を使用する許可は、Dr.ミホのお悩み相談のコーナーにて正式にご本人の許可を得ております)




以上、毒にも薬にもならない話でした。


2018年7月22日日曜日

7月22日

異常な暑さです。
来週は鳥人間コンテスト。熱中症にご注意ください。

さて、フェアリング取付まで来ました。いよいよ終盤です。






こちらは修理の下請け品。
宇宙ベンチャーのデモ機の尾翼です。

富士川もそろそろ空いてきたでしょうから、TFにはちょうど良いタイミングかもしれません。暑いけど。

2018年5月27日日曜日

5月27日

引き続き、1号機を修復中です。
6月にフェアリングを取り付けなどの残作業を片付け、7月にテストフライト開始くらいだと思います。いろいろ楽しいテストフライトになる見込みです。

さて、本日も見学者1名が遠方より参戦してくれました。
参加希望者は随時募集中なので興味のある方はお気軽にご連絡ください。



↑ 割と人数が集まったので、残作業のフィルム張りを実施。
 信越フィルム製です。半透明。テンション張りやすいです。


↑フェアリング部材です。だいたい切り出し完了。

↑代表が購入したEPPトレーナーです。

 「ぷちトレーナー」 自分で遊んだあと、子供に遊ばせるそうな。
 公称完成重量が165 g以下なので、ムサシノのスカイパピィやチョビィと良い勝負。
 航空法でいうと200g以下で「模型飛行機」なので、規制対象外?
 とかくこの国は飛ばしにくい。

2018年5月5日土曜日

G.W.作業

長らく更新が止まっておりましたが、ぼちぼちとやっております。
G.W.中の1号機フライトを目指していましたが、5~6月で機体完成、テストフライトは7月頃になるかと思います。
鳥人間出場チームと入れ替わりのタイミングで富士川滑空場に出没の予定です。

さて、1号機の修復は最終段階で、本日はフェアリング作り、電装系の再装備、エルロン・リンケージの調整とかやりました。

↑ 新1号機は座席を前側に延長しました。 

↑ 前から見るとこんな感じ。   

 ↑ 電装担当が配線中。座席裏に基盤が来るため後脚がゴチャつきます。

 ↑ 基盤も新調です。
ROKKO WORKSのBEYONDと同様にワイヤレスで舵角を計器に飛ばします。
「本当はワイヤレスは避けるべきなのですが…」との担当コメント。

↑ こちらはフェアリング船底の治具作りです。
過去には急ぎ仕事のために厚紙で作ったりもしましたが、
電熱線カットの際のワイヤ・テンションに負けて形状が崩れたりしてました。
修理を前提とするなら、ベニヤで作るのが吉かと思います。 






↑ 機体を外に出してエルロン・リンケージの調整を行いました。 

↑ エルロン・リンケージはCFRPフラットバー製です。
ねじれ剛性確保と軽量化のためです。
バーが押し引きされることでエルロンが作動します。(差動はしない)

↑ エルロン部は、外翼部(半スパン比 53~82%)で後縁エルロン、
最外翼部(82%~100%)でオール・フライングの仕様です。

↑ 外翼の後縁エルロンはスタイロコアのアラミドFRPです。丈夫。 

↑ ちょっと粗い写真ですが全景はこんな感じです。

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<昼メシの雑談にて> 
 鳥人間コンテストの新部門案「ペットボトルロケット付き滑空機部門」

 要はでんじろう先生のアレです。
 昼食時に代表から飛び出してきたネタをこねくり回して盛り上がりました。
 タイムトライアル部門も終わっちゃったし、こんな部門があれば面白いネ、という与太話です。よみうりTVさん、いかがでしょうか。

 (概要)
 ・ 通常の滑空機部門とは部門を分ける
 ・ 補助動力としてペットボトル水ロケットを装備できる
 ・ ペットボトルロケットにまたがるような機体を防止するために機体重量に対するロケットの重量比率に縛りを設ける
 ・ いつ、どのタイミングでロケット噴射するかは各チームの戦略次第
 ・ 競技の面白みを高めるために、ロケットへの空気注入はプラットフォーム上人力のみで行ない、さらに時間制限をつける (空気注入のテクニックも戦略の一部)
 ・ ロケット噴射のタイミングを観客にわかりやすく面白く見せるために、翼スパン制限を設け、200m程度の飛距離で勝負させる(一昔前のフォーミュラ部門のイメージ)


…人力じゃないじゃん!というツッコミはご容赦ください。
老若男女問わず笑える味付けもあっても良いのでは?くらいのものです。
特に子供には分かりやすいんじゃないかなぁ…「ヒコーキおもしろい!」と印象付けられたならしめたものです。