2020年4月16日木曜日

冬の活動まとめ

こんにちは。すっかり更新が途絶えていました。(PCキーボード不調につき・・)

本来はそろそろテストフライト再開・・のはずがこんなご時世ですのでいつになるやら。
とりあえず、冬の間の作業をまとめてお茶を濁します。
今回は主翼補修とフェアリング改造(途中)について。

①主翼補修
19年に2回飛行した"Nextz Avant"ですが、無事故で終えたとはいえ細々と折れたり剥がれたり・・ということで、翼はフィルム全剥がしで点検・補修です。開けてみると古傷も多数。15~16年には結構転んだりしていたみたいなので、当然ですね。
地味な作業ですが、

補修



フィルム貼り直し




スキーに行ったり(暖冬で大変でしたね)



補修



フィルム


の繰り返しで完了。


②フェアリング改造
少しお遊び的に、空気の取り入れを変えてみることに。

2019年(青がin 緑がout)

2020年はというと・・
こうしたい。


本機は速度記録挑戦用ですので空気抵抗は大敵になります。手っ取り早いのは穴は1つも開けない・・なのですがそれではパイロット(=操縦士+エンジン)がパワーダウンしてしまうので、最低限は換気します。換気がないと窓も曇りますし。

19年は前から入れて後ろから抜く・・でした。ノーズ付近は風も乱れず加速しているところなので、パイロットの冷却に有利です。鳥人間の飛行機も最近はみんなここらへんになりましたね。(上か横か・・はありますが)



ただし高速機にとっては本来ここは1つも穴をあけたくないところ。ということであまり抵抗にならない(はず)のところから吸気します。
風はゆっくり入るようになるので冷却には不利ですが、短時間しか飛ばない飛行機なので問題ないでしょう。
鳥人間の機体の優先順位が 冷却=換気>空気抵抗 だとしたら、
この飛行機では 空気抵抗>換気>>冷却 です。

まず取り入れ口の工作。実は従来も小さいのがついてましたが、大型化します。
2012年の東北大がこんな感じでしたね。



ここまでは簡単。

問題は天井。上から入れた風を一旦前に吹き出して窓の曇り防止を兼ねよう・・という狙いなので、天井の中を前方まで導風してやらないといけません。

ダクト付き天井。作業場にパソコンを持ち込んでうんうん悩み、


ニクロム線でダクトを切る作戦で製作しました。治具はこんな形。
カットするとこんな感じです。前後に4パーツに分かれています。



天井にはここから空気が入って

天井先端から吹き出します。

そして組付け。


穴無しノーズも



まだ改造は続きます。


今年の鳥人間コンテストについて。
大会中止、しかも大半のチームが活動不可能、というのは過去記憶がありません。
特にこの大会に青春を捧げていた学生の皆さんの気持ちは、察するに余りあるものがあります。
完成間近の機体から遠ざけられ、晴れの舞台がなくなって悔しいと思います。悲しいと思います。
おまけに来年はどうする!とか、ノウハウが!引継ぎが!みたいな声が外野からいっぱい飛んできて苦しいと思います。(周りはなるべく静かにしてあげましょうね)

この状況がいつ収束するか今はわかりませんし、これからのことは誰も正解はわかりませんが、皆様の活動が今後どうなるとしても、ここまで飛行機を作ってきた努力と経験は長い目で必ず役に立つと断言します。

今後、大会に向け頑張ってきた皆さんが少しでも納得できる形になるよう、また皆さんと飛行場でお会いできることを切に願っています。


さて、皆様なかなか活動できずもどかしいと思います。活動や機体に関する質問があればこのブログに書き込んでもらうか、twitterアカウント(@TeamF_WR)までお気軽にご連絡ください。

それでは






0 件のコメント:

コメントを投稿