2015年2月22日日曜日

関西支部 今日この頃 3週目

3週連続で関西支部からのお便りです。

まず、先週 仮接合したパイプにエポキシパテを盛り付けします。
エポキシ樹脂にマイクロバルーンを混ぜて軽量なパテを作ります。
パテが食べごろのバニラアイスの粘性になるくらい、
相当量のバルーンをこれでもかと練り込みます。

加熱硬化処理後、#.60~240の紙やすりで滑らかに成形します。

こっからは手がエポキシまみれになるので、写真は撮れません。

間を飛ばして、カーボン繊維をウェットレイアップ完了。
ラッピングテープとスポンジを使った加圧・加熱処理。
 そして、完成検査。
ピールクロスを剥がすときは、いつもドキドキしますね。
うまく出来たかなーーー?

完璧や。
表面処理なしでもこの通り。


 さて、次のパーツにとりかかります。

まずは前のパーツの製作に用いた冶具を冶具台から撤去します。
スプレー糊 77 はドライヤーで加熱することで紙を剥がすことが出来ます。
冶具自体は紙面に接着しているので、紙ごとはずれます。
そして、残った糊はアルコールで拭くとそれなりに綺麗になります。
あくまで、「それなり」に。
 
こうすることで、冶具台を何度も使いまわすことが出来ます。

 
 操縦把のパイプ組が完成。
来週はこれらのウェットレイアップ、
プーリーやワイヤーアームの製作です。


そろそろ岐阜支部にバトンタッチしたいと思います。
来週は主翼2次構造の製作現場からのリポートです。
お楽しみに。

************************************************************

おまけ
カーボンパイプ表面にケガキ線をいれるための、ケガキ棒。
細軸のマイナスドライバーの先端をグラインダーで研いで作りました。
超硬のケガキ棒はお高いですからね。


2015年2月15日日曜日

関西支部 今日この頃

本部は図面に追われて火の車状態だとか。

午前4時過ぎまで連絡メールや図面の更新が飛んでくる有様なので、
ブログ更新どころではなさそう。

そういうわけで、関西支部から2週連続の投稿になります。

大量の粉塵を撒き散らす作業に備え仕切りを設置しました。
我が身可愛さからですが、関西支部は隔離政策をとることとします。

ベニヤ板で、操舵稈 組立用冶具を作っています。
人の手作業による、「切る」・「削る」・「貼る」のみで
殆ど全てのパーツが作られます。

複雑な形状のカーボン製品を組み上げるため、
紙でモックアップを作り、製造図がまともにひけているかを確認しています。

考えていることが はた目に丸わかりな鉢巻きですね。

実際にカーボンパイプを切りだし、接着しています。

軸受には、薄型のベアリングを嵌め込んでいます。

ベアリング受け部も、もちろんカーボンです。
段つきになっているのがお判りでしょうか。

ひとまず形にはなった。
来週はウェットレイアップによる接合部補強です。
お楽しみに。


2015年2月8日日曜日

関西支部 今日この頃

関西支部です。
ここ数週間の活動をまとめてご報告。

まずは作業定盤の製作です。

可能な限り部材はまとめて加工します。   鋸、ぎこぎこ。

天盤は中空のBOX構造です。2台いっぺんに製作します。
天面はビス止め+接着。大型のクランプはなにかと便利です。

脚部を組立ます。

最後に、天盤を湿気から守るために塗装します。
もちろん、ビスは埋め木でフラットに仕上げています。

ちなみに、床はブルーシートで完全に養生しました。
汚すことを前提に環境整備をしておくと、あおあと気が楽です。

閑話休題。何をおいても道具が命です。

裏庭の草刈り。徹底的にやりましたが…
どうせまた伸びるんだろうな。ため息…

先週の報告にあった、コックピットが搬入されました。
工具ラックも製作し、準備は万端です。

関西支部の作業場では、ガスコンロ卓が標準装備品です。
当然、コックピットを肴に焼肉をします。肉うめえ。

自転車を全バラして整備しています。
後ろに見えるのは、発泡スチロールのブロックですね。

後輪ハブにパワータップをつけています。
効率の良い数値トレーニングには欠かせない装備です。

関西支部は年明けから活動を始めましたが、
なんとか作業場としての体裁を整えつつあります。
あとは、肝心の人材が集まるかどうかが、
継続的なものづくりのポイントになるでしょう。

来週からは、世界記録挑戦機(名称未定)の操縦稈製作を開始します。
地道に、粘り強く進めてまいります。


2015年2月1日日曜日

2月1日

Team'F'では、現在、世界記録挑戦用の2号機を急ピッチで製作中です。

岐阜支部では主翼・尾翼部品と各種ケース類の製作、関西支部では操縦系統とフェアリング、本拠地の安城では各部品の最終組立工程という分担生産体制を敷いています。
また、プロペラは、絶大な信頼を寄せる某職人集団にお願いしています。

本日は輸送メインな一日でした。
 ・岐阜→安城:2号機用主翼格納ケースの輸送
 ・安城→関西:フェアリング材料の発泡スチロールブロック+1号機コックピット


まずは2号機主翼ケース。諸事情によりゴツい作りになってしまいました。

サイズの関係で岐阜支部の窓から搬出です。

安城に到着し、主翼ケースを搬入&関西支部への荷物を搬出です。


安城より3時間、関西支部に到着しました。筆者は初侵入です。

こちらも窓からの搬入です。これが一番大変でした・・・


なんとか搬入できました。



最近発足した関西支部は、日に日に作業環境が整いつつあるようです。
立地、環境共に申し分なく、飛行機製作に打ち込めそうな所でした。
(出入り口が狭いのが玉に瑕・・・)
この作業場は、我々の分担生産所というだけでなく、将来的に大きな可能性を秘めた場所となりそうです。非常に楽しみです。


最後にレンタカーのトラックを清掃。朝から晩までお疲れ様でした。